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就寝前の光照射の影響

概要

山形医療技術専門学校作業療法学科 、山形県立保健医療大学大学院保健医療学研究科作業療法学分野の2020年発表の研究です。

就寝前のブルーライトを主波長とする青色光照射が、睡眠障害を有さない若年男性の主観的睡眠感・注意力・作業効率に及ぼす影響を調査。睡眠障害を有さない20-23歳の男性に実施。

自宅で、就寝前の 1 時間、①白熱電球(主波長:780nm),②青色光(主波長:467nm)の 2 条件で照射を受け座って読書(対象者の右前方45度,50 cmの距離より照射)させ、翌朝、主観的睡眠感と注意力、作業効率について測定させた。

結果は、睡眠時間に有意差がなかったが,深睡眠率は,白熱電球が15.5±4.5 % 青色光が12.7±4.9 %であり青色光で有意に低下。また翌日の注意力および作業効率にも変化あり。青色光照射が睡眠に影響する可能性が示唆されている。

論文

内海 卓哉石澤 正夫高畑 未樹八巻 通安佐藤 寿晃睡眠障害を有さない若年男性における就寝前の光照射による起床後の主観的睡眠感,注意力および作業効率の変化、保健医療科学 2020 Vol.69 No.5 p.453-459

研究室:山形医療技術専門学校作業療法学科、山形県立保健医療大学大学院保健医療学研究科作業療法学分野

弊社コメント

寝る前の光照射の影響を調べる研究は、以前から多数ありましたが、この研究のいいところは、実験室など特別な環境ではなく、いつも寝起きをしている寝室で行われているところです。今回は、読書という作業での研究でしたが、スマホやテレビで、「何をしているか・何を見ているか」によってもさらに大きな影響の差がでると予想できます。

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